腕を正しく振るとは?ゴルフスイングの基本を見直そう

ゴルフスイングで「腕を振る」というのは、ただ力強く振るという意味ではありません。腹筋や足の力などと連動させて、クラブの動きの邪魔をしないように振ることが「正しい腕の振り方」です。

初心者から上級者まで、この腕の振り方が正しくないと、スイングの再現性が落ちたり、ミスショットの原因になります。この記事では、「腕を正しく振る」とは何か、そしてそれを身につけるための練習法やポイントを解説します。

腕を振ると”手打ち”どう違う?

よくある手上げ、手打ちといわれる打ち方は、体との連動がないスイングのことです。

腕力だけにすべてを頼っているスイングは以下のような問題が起こります。

 ・バックスイングの勢いが強すぎて、体が右に流れる

 ・軌道がばらつき打点も安定しない

 ・下半身との連動性がないので、腕力だけで飛距離が出ない

特に腕力のある方は、力だけに頼りがちになる傾向があります。逆に、女性やパワーのない方は、胴体が先行しすぎて、腕が遅れる傾向があります。

「正しく腕を振る」とは動かす順番を守ること

ゴルフスイングにおいて、腕の動きは常に体と連動して動くものです。簡単に言うと、腕が一番先に動いてはいけないということです。

・テークバック → 下半身につられて動いている

・ダウンスイング → 足を踏み込みながら引っ張られておろされる

これがスムーズにできることで、クラブの挙動が安定したスイングになります。

順番としては、下半身に連動して動きますが、腕そのものの動きも習得する必要があり、その練習法を次にご紹介します。

自宅でもできる練習法

正しい腕の振り方を身につけるために、自宅でもできる練習方法をご紹介します。

ポイントは、「腕の向きと位置」にあります。ただ、これが非常に厄介で、日々の反復でしか上達できません。

◎水平素振り

まっすぐ立った状態で、胸の前で構えます。そして、上半身も下半身も動かさず、腕だけで水平に素  振りを繰り返す。手首ではなく、腕が内旋、外旋を繰り返します。この時、二の腕が最初に構えた位置から変わっていないことを確認しましょう。

上半身、下半身を動かさず水平素振りした図

◎座って素振り

椅子やソファーに座って背もたれに背中をつけます。そして、バインダーやiPadを手で挟み、胸の前で水平に動かす。肘は曲がっていいので、出前持ちのように持っているものが水平になっているか確認しましょう。普通の水平素振りも同じですが、腕は非常に窮屈に感じるはずです。

◎練習器具の活用

両腕の距離を変えないようにする練習器具はいくつかあります。最初はボールを打たなくてもいいので、窮屈さを覚えるようにしましょう。ダウンスイングの時に、両肘の距離が、構えた時と変わらないことを確認しましょう。

挟んで振るだけでも、ゴルフスイングの「腕を振る」ことが体感できる練習器具です。空気の入れ具合で調節できるところも魅力的です。

まとめ

ゴルフスイングにおいて、正しく腕を振るということは非常に重要です。そして、体と連動しながら動き、クラブの動きの邪魔をしないよう動かしていきます。手でクラブを持っている以上、腕の向き、手の向きは常に意識して日々練習するよう取り組みましょう。

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